こんにちは。スタッフの草野です。
先日、子どもの幼稚園で配られたお便りの中に、誤嚥について書いてありました。
誤嚥による悲しいニュースはときどき見かけますが、
本当に「ちょっと目を離したすきに」起こりうることなので、他人事ではありません。
なので今日は、子どもの「誤嚥」について少しまとめてみたいと思います。
「誤嚥(ごえん)」=「誤って飲み込んでしまうこと」
小さい子どもってなんでも口に持っていきますよね。
それ自体は、発達段階においてごく自然な行動なのですが、小さな赤ちゃんは自分で異物を吐き出す力が弱いので、誤嚥を起こしやすいのです。
かと言って、四六時中子どもを監視しているわけにもいきませんよね。家事もしたいし、トイレにも行きたい。宅配便が来たら出なくちゃ…
どんなに気をつけていても、「ちょっと目を離したすき」はどうしたってできるもの。
そんなときに大変なことにならないように気をつけておかなければならないことは、とにかく飲み込める大きさのものを子どもの手の届くところに置かない!ということ。
では「飲み込める大きさ」って?
乳児健診や子ども相談などで保健センターに行かれたとき、聞いたことがあるかもしれませんが、小さな赤ちゃんでもだいたい直径4cmくらいのものは口に入っちゃうそうです。
分かりやすく言うと、トイレットペーパーの芯。あれに通っちゃうくらいのものは、口に入れられるということ。
けっこう大きいですよね。
おもちゃなども小さな部品があるものは、お子さんがある程度大きくなって、口に入れなくなってから与えるほうがいいでしょうね。
そして万が一飲み込んでしまったときの対処法。
ものによっては、吐かせることで食道や気管を損傷してしまうものもあるとか。
こ、怖い!
まず「吐かせなきゃ!」って思うのが普通だと思うんですが、それがだめだとは!
なので、まずは「吐かせたらだめなもの」をまとめてみました。
・ネズミ駆除薬
・トイレ用洗剤(塩酸・水酸化ナトリウム・次亜塩素酸ナトリウム)
・苛性ソーダ
・ウジ駆除用の殺虫剤
・花火
・しょうのう
・灯油
・ベンジン
・ライター燃料
・家庭用漂白剤
・マニキュア除光液
こんなときは慌てず(と言っても慌てしまいますが…)、救急車、または急患診療所へ!(上記の上から「しょうのう」までは、”救急車を呼ぶ”となっています)
そして吐かせていいものだった場合の応急処置としては以下のものがあります。
でも窒息しているようなら、まずは救急車を!
(1)背中を叩く
片手で乳児の体を支え、手のひらで乳児のあごをしっかり支えながら、もう一方の手のひらのつけ根で乳児の背中をしっかり叩きます。(5、6回を1セット)
(2)胸部を圧迫する
乳児をあお向けにし、片手で乳児の体を支えながら手のひらで後頭部をしっかり押さえ、心肺蘇生法と同じやり方で胸部を圧迫します。(5、6回を1セット)
乳児の様子を見ながら、(1)と(2)の対処法を交互に繰り返してください。体位を変えることで、のどに詰まったものが出やすくなる効果があります。
(3)腹部突き上げ法 1歳児以上の場合
背後から両腕を回して、片方の手を握りこぶしにし、子供のみぞおちの下に当てます。もう片方の手をその上に当てて、両手で腹部を上に圧迫します。これを繰り返します。
(参考:政府広報オンライン)
実際起こったときは、慌ててしまってうまくできないかもしれません。なので、普段ちょっと練習しておくといいかも。
もちろん実際に背中を叩いたり圧迫するのではなく、「まね」ですよ!手の位置や支え方を確認しておくと、いざという時に慌てずに済みそうですね。
子どもが窒息を起こしたときは、
「のどを押さえる、口に指を入れる、声を出せない、呼吸が苦しそう、顔色が急に青くなる」
などの変化があり、
「窒息が起こってから、3~4分で顔が青紫色になり、5~6分で呼吸が止まり、意識を失います。そして、心臓が止まり、大脳に障害が起こり、さらに15分を過ぎると脳死状態になります。」(政府広報オンラインより)
のだそう。怖い!怖すぎる!
「ちょっと目を離したすきに」こんなことが起こりうるとは!
小さな赤ちゃんをお持ちのお父さん、お母さん、まずは周りに小さなものを置かないという基本的な予防を徹底しましょう。親が気をつけていても、上の子が与えてしまうなんてことも予想されます。
いろんな場面を想像して、対策を取ることが大事かなと思います。
【参考にさせていただいたサイト】
こどもの救急オンラインhttp://kodomo-qq.jp/index.php
政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/index.html